今日は真鍮製のブラケットの製作についてご紹介します。
こちらの製品は、弊社のHPをご覧頂き、お問い合わせいただいた新規のお客様から、ご注文いただきました。
これまで製作依頼をしていた板金屋さんが廃業してしまい、お困りだったそうです。
図面をファックスしていただき、お見積もり回答後、正式にご注文いただきました。
真鍮の加工は、鉄・ステンレス・アルミに比べて、私の加工経験が少ないため、曲げ加工時の伸びしろを算出することから始めました。
加工する真鍮2.0tを巾60ミリに切断し、ブレスブレーキで試し曲げを行いました。
L曲げの両側の寸法を計測し、その合計から60ミリを差し引けば、伸びしろが算出できます。
この伸びしろを基に、図面を展開し、タレットパンチプレスで、打ち抜き加工後、バリ取り処理をしました。
プレスブレーキにグースネックパンチを取り付け、まず、切り欠きのある方を下型が干渉しないようにずらして、曲げ加工しました。
次に、反対側の面を曲げ加工しました。
コの字の真ん中の寸法が両サイドの立ち上がり部分の寸法よりも小さいため、グースネックパンチを使用しないと、金型に干渉してしまい、きれいに曲がりません。
右・左各1つで1セットです。
今回はなるべく価格を抑えるため、真鍮の小板定尺材でとれるだけ製作させていただきました。
今後もお取引いただけるとのこと、ありがとうございます!
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