今日はステンレス製のホッパーの製作についてご紹介します。
こちらの製品は、岐阜県の和菓子メーカー様からご注文いただきました。
新しく導入された生産設備に、原料を供給するためのホッパーを付けたいので、現物に合わせて製作してほしいとのご依頼でした。
現物を見ながら、お客様と一緒に大きさや形状を決定しました。
ステンレスSUS304 2B 1.2tを使用して製作しました。
原料を供給する口になる部分は上下とも全て、ヘミング加工を施しました。
ヘミング加工はつぶし加工、無駄折り加工と呼ばれることもあります。
弊社では2台のプレスブレーキを使用して、3段階に分けて、ヘミング加工しました。
まずは、鋭角曲げ用の金型を用いて、30度くらいに鋭角曲げしました。
その後、スライダーヘミング台を用いて、板と板の間が平行になるくらいまで加圧して、いったん開放し、再度、さらに加圧してつぶしました。
一気につぶさないのは、スラスト加重による金型の破損を防ぐためです。
今回はオープンヘミングといって、隙間をあけるヘミングをしましたが、完全につぶしてしまうことも可能です。(かなりの加圧力が必要です。)
規定の寸法精度できれいに曲げることができました。
曲げ終わった各パーツをTig溶接で接合し、溶接による歪を修正したあと、溶接焼けを酸洗いにて取り除き、洗剤で洗浄・脱脂して完成しました。
これをお客様がなじみのテフロン加工屋さんに持ち込み、テフロン加工を施していただき、使用される予定です。
既製品で適合するものがなくお困りの方は、タレパン工房までお気軽にお問い合わせ下さい。