今日は同業者さんからお見積もり依頼をいただいた製品の試作品についてご紹介します。
SECC1.0t、5φの穴が4000個ほどあいています。(ピッチ12ミリの角千鳥)
こちらの製品は、現在使用中の現物をお見せいただき、いただいた図面を基に、一部設計変更させていただいたものを試作させていただきました。
現物は、既製品のパンチングメタル(B-22)を箱曲げし、コーナー部分に補強板をスポット溶接、立ち上がり上面4辺に3φの丸棒を溶接した構造になっていました。
ご相談の結果、現物よりも見栄え良く、低コストで製作できるよう、既製のパンチングメタルを使用せず、同等の開口率になるよう、弊社にてタレパンで穴あけ加工、外形打ち抜き加工したものを使用することにしました。
コーナー部分に穴を開けないことで、補強なしで溶接可能になりました。
また、丸棒を溶接する代わりに、ヘミング加工を施しました。
ヘミング加工に際し、まず、3U台と30度パンチを用いて、鋭角曲げし、スライダーヘミング台とフラットパンチを用いて、つぶし加工しました。
その後、標準の曲げ金型を用いて、四方を曲げ起こして、箱の形状が出来上がりました。
コーナーの溶接は、同業者さんが行う予定です。
どの程度、打ち抜きによる歪が発生するか、また、どんな仕上がりになるのか、中間業者様と最終ユーザー様にご確認いただくために今回、試作し、お見積書と一緒に提出いたしました。
ご相談はタレパン工房までお気軽にどうぞ。